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【不動産投資信託(REIT)とは? 不動産投資との違い】2023/01/19
不動産関連の投資手法に「不動産投資信託(通称:REIT)」というものがあります。
よく聞く言葉ですが、比較的新しい金融商品ということもあり、不動産投資との違いがいまいちわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は不動産投資信託とはどういったものか、また一般的な不動産投資との違いを解説していきます。
■不動産投資信託(REIT)とは?
不動産投資信託(REIT)では、不動産は証券化され、売買されます。
不動産投資法人が、投資家から集めた資金で、収益マンションやオフィスビルなどの不動産に投資して主に
賃料収入を投資家に配当する仕組みです。
株式会社でいうところの株式を購入し、配当を得るのと同様です。
投資対象は不動産ですが、法律上は投資信託となっています。
REITという呼び名は、「Real Estate Investment Trust」の頭文字をとっており、日本のものはJAPANのJをつけて「J-REIT」とも呼ばれています。
■不動産投資信託の特徴
そんな不動産投資信託の特徴を、不動産投資との違いも含めて解説していきます。
・小額から投資が可能
投資用のマンションやアパートを購入するには借り入れも含めて数千万以上が必要になりますが、
不動産投資信託の場合は数万円単位での小口投資が可能なため、誰でも気軽に始めることが出来ます。
・運用はプロ任せのため、手間がかからない。
投資家から集めたお金を実際に運用するのは、プロの不動産会社が行うため手間がかからない点も魅力です。
自ら不動産投資を行う場合、物件の選定から入居付けや管理など、管理会社に委託していてもオーナーは自分自身なので信託よりは手間がかかります。
時間を割かなくても投資が出来るのはメリットと言えます。
・分散投資でリスク分散できる
小口で様々な商品に分散して投資が出来るので、リスクマネジメントに優れているという特徴もあります。
ひとつの不動産に投資をするとその物件だけの収支に左右されるため、入居率の低下や家賃の下落があると収支が厳しくなります。
・レバレッジ効果が効かない
通常の不動産投資では融資を受けて物件購入をすることがほとんどで、自己資金が物件価格の10~20%以下で収まることも多いため、投下資金に対して多くのリターンを得ることが可能です。
対して不動産投資信託は原則自己資金で行うため、上記のレバレッジ効果を効かせることは出来ません。
・実物不動産を所有できるわけではない
あくまでも不動産投資信託では証券を購入しているため、実物不動産(持ち分含め)を取得できるわけではありません。
物件自体の所有権は不動産投資法人にあります。
・投資法人の倒産リスクがある
投資信託を行う法人が倒産したり、行政処分により業務停止に陥るなどのリスクがあります。
不動産投資信託は比較的安定した投資というイメージですが、行っていることは投資には変わりありませんのでこのようなリスクも想定して、
常に情報収集を怠らないことが大切です。
■まとめ
不動産投資も不動産投資信託も、不動産を投資対象にしている点は同様ですが、それぞれに違ったメリット、
デメリットがあります。
それぞれを比較して自分に合うものを判断することが必要です。